これまで30代・40代女性については、ライフステージ別セグメントなどによって分析を実施してきましたが、少しシニア世代についても考えてみたいと思います。
「シニア世代」という言葉はよく聞かれますが、その定義はあいまいです。65歳以上の「高齢者」をさす場合もあれば、40歳からの「中高年」を指す場合もあるなど、さまざまに異なっています。しかし、その中で比較的多く使われている定義に、生活の環境が変化し、それにともなう意識・行動の変化もはじまる50代から消費活動の衰退がみられる80代前までの、50歳から79歳までというものがあります。しかし、シニア世代を一律としてとらえてしまっては多様なシニア世代のライフスタイルを読み取ることは難しく、さらに細かいセグメントが必要と考え、当社では、定年退職、年金受給といったシニア世代のライフイベントに着目し、3セグメントに分類し、分析を行っています。
【シニア世代のセグメント・イメージ図】
シニア世代は、人口で約4800万人、人口構成比で38%を占めています。10年前と比較すると50代の「プレ年金世代」は大きく減少し、65歳以上の「年金世代」は大きく増えています。
■シニア世代の人口(2015年10月1日時点の人口推計)
■シニア世代の人口の変化(2005年10月1日時点調査 国勢調査結果との比較)