インスタグラムAIリサーチ 『#SDGs』
MSSでは、PXC株式会社が提供するソーシャルメディアのデータを独自のAI技術を用いて解析するクラウド型分析ツール『AIGENIC®(アイジェニック)』を導入し、今月はInstagramに「#SDGs」で投稿された内容の分析を行いました。
このコラムでは、2023年3月までに投稿されたキーワード分析から見えた関連トレンドをご紹介します。
『エシカル』と『サステナブル』は何が違うの?
今月は「#SDGs」とともに投稿されることの多いハッシュタグ『ビッグタグ』の常に上位にあり、3月も5位にランクインした『#エシカル』というキーワードに注目します。
環境問題や人権問題が扱われる際のキーワードとして「エシカル」や「エシカル消費」という言葉はよく耳にするようになりましたが、その意味を正しく理解し、「サステナブル」との違いや、「SDGs」の中での扱いを説明できる人はまだ少ないのではないでしょうか。
「エシカル消費」を推進する消費者庁のサイトには次のような説明が載っています。
❝ エシカル(※)消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のことです。
私たち一人一人が、社会的な課題に気付き、日々のお買物を通して、その課題の解決のために、自分は何ができるのかを考えてみること、これが、エシカル消費の第一歩です。(※)エシカル=倫理的・道徳的
2015年9月に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち、特にゴール12に関連する取組です。❞
(出典・引用元:エシカル消費特設サイト[消費者庁]/エシカル消費とは)https://www.ethical.caa.go.jp/ethical-consumption.html
「エシカル」も「サステナブル」も、同じように人や社会、環境などに良いことですが、「エシカル」は人々が「倫理的・道徳的」だと思うことで、「サステナブル」は地球環境や社会・経済が「持続可能」であることです。同じこと、例えば「肉を食べない」ということは、動物の命を守るという点ではエシカル=倫理的なことです。一方で畜産によってもたらされる環境破壊を抑えるという点から見ればサステナブル=持続可能なことです。このように「エシカル」と「サステナブル」はよい事であるという見方の違いということになります。
SDGsの目標の中で、エシカル消費は主にゴール12の「つくる責任・つかう責任」に関わっています。そしてエシカル消費を推進する消費者庁もインスタグラムで2023年3月からエシカル消費の情報提供を始めました。
今回は2023年3月の投稿から、「#SDGs」とともに、ハッシュタグ「#エシカル/#ethical」がつけられた投稿をいくつか紹介します。
・まず3月に開設された消費者庁の公式アカウントでは
消費者庁です。 #サステナブルファッション の身近な例を紹介します。今回紹介するのは、当庁職員が実践している #フェアトレード と #アップサイクル です。「ファッションでもフェアトレード商品がないかを探していて、出会った #プルタブバッグ 。廃棄される #プルタブ で作ったのに、こんなにオシャレ♥軽くて、修理もできて優れものなんです!」
とブラジルの人たちの生活支援にもなっているプルタブでつくったおしゃれなバッグを紹介していました。
・沖縄の芸術家の方は
今の環境の中で取り組むこと
1. 快適な住環境を整える
2. 天水による生活用水の確保
3. エネルギーの自給
4. 食べものの自給/採集
と 自然素材を組み合わせ、災害にも強い生活と創作の拠点づくりをすすめている様子を連日投稿していました。
・エシカルな暮らしを提案するメディアの公式アカウントでは様々なショップやユーザーからの投稿を掲載していますが
その中にお金のかからないエシカル生活として
1.ペットボトル飲料買いません(マイボトルの推奨)
2.除湿剤・消臭剤買いません(段ボールや新聞紙、竹炭などの活用)
3.お肉買いません
4.服は新品買いません
5.家具も新品買いません
6.洗剤いろいろ買いません。(トイレ用、お風呂用、キッチン用を統一)
7.植物の力を借りてます(家庭菜園の推奨)
8.不織布マスクつけません
と8つのスタイルが紹介されていました。
「エシカル」とは私たち一人一人が、日々のお買物や暮らしのなかで、地球のため、社会のために何ができるのかを考えて実践していくことなのですね
ホットタグには「#美肌習慣」「#眉毛サロン」「#ボディケア」などビューティー系が複数ランクイン
「#SDGs」とともにInstagramに投稿されたハッシュタグの中で、上昇率の高い「ホットタグ」のランキング。3月は「#美肌習慣」「#眉毛サロン」「#ボディケア」といったビューティー系のキーワードが16位から18位までに並びました。
投稿には、以下のようなものがありました。。
・「暖かい陽差しに誘われる季節到来」
明るい陽射しに誘われて、おしゃれをして外出したくなる季節。肌もメークも先手を打って春支度を!
・「スキンケアアメニティ付き”キレイ美肌”宿泊プラン」
このプランでは、市内の地域企業とのコラボレーションにより、環境にも配慮したヘアケア商品を客室に客室にてお試しいただけるほか、ホテル毎にセレクトされたラインナップにてスキンケア商品をおひとり様1セットお持ち帰りいただけます。
・「日々のスキンケアのマストアイテムは何ですか?」
ヴァージンココナッツオイルには豊富な栄養素が含まれています。
何よりも自然界の植物の中でもっとも多く含まれているラウリン酸は、肌をバリアする機能があります。
陽気もよくなりはお出かけの機会が増え、マスク着用も自己判断となった今年の3月。ビューティー系の商品やサービスへの関心も高まっているようで、Instagramでも環境に優しいビューティー系の商品やサービスの紹介が増えているようです。
株式会社MSSでも、SDGs推進事業を行っています。当社が得意としているマーケティングのノウハウを活用し、クライアント様がどのようにSDGsに取り組んだらいいのか、どのように活用したらいいのかを解決するためのお手伝いをしています。