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『#SDGs』のジェネラルフレーズ4位に「12 つくる責任」がランクイン

インスタグラムAIリサーチ 『#SDGs』

MSSでは、PXC株式会社が提供するソーシャルメディアのデータを独自のAI技術を用いて解析するクラウド型分析ツール『AIGENIC®(アイジェニック)』を導入し、今月はInstagramに「#SDGs」で投稿された内容の分析を行いました。
このコラムでは、2023年5月までに投稿されたキーワード分析から見えた関連トレンドをご紹介します。

『#SDGs』のジェネラルフレーズ4位に「12 つくる責任」がランクイン

InstagramAI分析の結果で「#SDGs」とともに投稿されたフレーズの、出現数が多い順にランキングされるポジティブなワード『ジェネラルフレーズ』の4位に、「12 つくる責任」がランクインしたことがあります。
持続可能な開発目標 ❝Sustainable Development Goals (SDGs)❞ の17の目標のひとつ、「12 つくる責任 つかう責任」([持続可能な消費と生産]持続可能な消費生産形態を確保する)に関連したフレーズです。

SDGs12

SDGs目標 「12 つくる責任 つかう責任」
“生産者も消費者も、地球の環境と人々の健康を守れるよう、責任ある行動をとろう”

このSDGs目標の詳細については、既に多くのメディアで概説されていますので、ここでの紹介は割愛しますが、Instagram上で拡散・共有された投稿では、この「12 つくる責任」に関連しているものと思われる、キーワードやハッシュタグが散見されます。例えば、「再利用」「リサイクル」「一点もの」「オリジナル作品」といったワードで、投稿例は以下のようなものです。

・SDGs12(つくる責任つかう責任)、 SDGs8(働きがいも経済成長も)を主なテーマに作品への想いや素材にこだわった一点物のハンドメイド作品を販売

・SDGsの目標12 『つくる責任』 を軸に生産・製造するモノは全て、環境に配慮し、人に優しいモノをつくります

・長さが短く、本来は廃棄されてしまう素材を使った小物SDGsの「つくる責任、つかう責任」を意識した作品など…他では見られないオリジナル作品をたくさん取り揃えています

・12 つくる責任 つかう責任
★使われなくなった物や使えなくなった物を再利用して新たに実用できる物にリメイクしています。
★使用する素材は土にかえしやすいものを使用しています。
金具類も再利用がしやすい物を使用しています。

2023年度の『アース・オーバーシュートデー』は8月2日!

今回の「12 つくる責任 つかう責任」に関連する投稿の中では、ハンドメイドの小物類 のアップサイクルへの取り組み事業者が多くみられましたが、このSDGsゴールについて調べていたところ、ユニセフが子供たち向けに公表しているSDGs CLUBの中に、興味深いデータを見つけました。
『アース・オーバーシュートデー』についてご紹介します。

『アース・オーバーシュート・デー』とは、地球が1年間に再生するすべての生物資源を人類が使い果たしてしまう日のことを意味するそうです。今地球上に住む私たち人類は、1年間に地球が再生産できる自然資源の量を大きく上回って資源を使っており、その資源を使い果たしてしまう日は、昨2022年度は、世界全体で7月28日でした。
この『アース・オーバーシュート・デー』は、2022年度は主要国別にも集計されていました。日本の『アース・オーバーシュート・デー』は、全世界平均よりも2ヶ月以上も早い5月6日だったという事を知り、びっくりしました。私たちが毎日、何気なく消費してしまっている資源は、実は本来は今の消費量の半分以下に抑えなくてはならないという事になります。

参考・引用出典:公益財団法人日本ユニセフ協会 SDGs CLUB 12 つくる責任、つかう責任 https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/12-responsible/

参考・引用出典:Global Footprint Network 2022年のアースオーバーシュートデーは7月28日 https://www.overshootday.org/newsroom/press-release-june-2022-japanese/ Earth Overshoot Day home-#MoveTheDate https://www.overshootday.org/

今年は6/5付で2023年度の全世界での『アース・オーバーシュートデー』が公表されており、8/2だという事です。

4月の『ホットタグ』になぜフードバンクが?

少し前のデータにはなりますが、4月に「#SDGs」とともにInstagramに投稿された増加傾向にあるハッシュタグ『ホットタグ』のトップに「#セカンドハーベストジャパン」というタグが出現しました。

セカンドハーベストジャパンは、日本初のフードバンクNPO法人の名称ですが、この名称が4月の『ホットタグ』(増加傾向にあるハッシュタグ)としてトップに出現したことに注目したいと思います。
このハッシュタグは、「#フードロス削減」「#フードバンク」「#ありがとうフードパントリー」といったハッシュタグと一緒に投稿されている傾向がみられます。
「#フードロス」は、これまでにも『ビッグタグ』や『ホットタグ』で上位に登場することがありましたが、フードバンクの具体的な活動を示す「#セカンドハーベストジャパン」がトップに登場した意味を考察してみました。
4月といえば、卒業後の進路や進学などで新しい生活が始まる方が多い時期。上旬は春休み時期でもあります。小学校や中学校に進学してしばらくは、給食がない時期もあると思われます。入学・進学準備に費用が掛かったり、春休み中に食事に困ることがあったりしても、食費にかかわる何らかの支援がうけられることを拡散する人が多くあらわれたことが、4月の上位出現に繋がったのかもしれません。

資源の無駄遣いであるフードロスを防いで、日々の食事が必要な方々に適切に提供して消費してもらう、といった取り組みであるフードバンクやフードパントリーの活動は、先にご紹介したSDGs目標 「12 つくる責任 つかう責任」にもつながっているものと考えられます。

*****
今回は、「#SDGs」と関連付けられてインスタグラムに投稿されているキーワードや投稿内容例の中から「12 つくる責任 つかう責任」について注目してご紹介しました。
株式会社MSSでも、SDGs推進事業を行っています。当社が得意としているマーケティングのノウハウを活用し、クライアント様がどのようにSDGsに取り組んだらいいのか、どのように活用したらいいのかを解決するためのお手伝いをしています。

※Instagramの投稿分析の詳細はこちらをご参照ください。
※SDGs推進事業の詳細はこちらをご参照ください。
※SDGsプロデューサー 沢村愛弓オフィシャルサイトはこちらをご参照ください。

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