5月の朝ごはん：インスタグラムAIリサーチ 『#朝ごはんの記録』
バルクでは、PXC株式会社が提供するソーシャルメディアのデータを独自のAI技術を用いて解析するクラウド型分析ツール『AIGENIC®（アイジェニック）』を導入し、Instagramに「#朝ごはんの記録」で投稿された内容の分析を毎月行っています。
今回は2022年5月投稿のキーワード分析から見えたトレンドについて紹介します。
ポジティブフレーズ2位にランクイン「たんぱく質を摂る」
「#朝ごはんの記録」と一緒に投稿されたユーザーの投稿文からポジティブスコアの高いフレーズを抽出した「ポジティブフレーズランキング」では、5月度は「たんぱく質を摂る」が2位にランクインしました。 最近ではスーパーやコンビニで売られている食べ物のパッケージにも「たんぱく質○gが摂れる」という記載も多く目にするようになりましたが、インスタグラマーはなぜ「たんぱく質」を気にしているのでしょうか。また、どんなものを朝ごはんに食べているのでしょうか。 今月は「たんぱく質」に注目して分析を行ってみました。
「たんぱく質」をキーワードにして投稿を検索してみると、たんぱく質を気にしている人にもいくつかのタイプがあることが窺えます。ひとつ目のタイプは、運動・スポーツを行っている人たちです。関連するタグ付けには「#アスリート飯」「#筋トレ」「#ボディメイク」などが見られます。運動・スポーツと言っても、ヨガやウオーキングなどの軽いものから、ジムのトレーニング、サッカーなどの競技まで、内容も目的も様々ですが、運動に必要な栄養素としてたんぱく質を積極的に摂取し、運動に適した体を作ることを目指している人が多いようです。また、投稿者のプロフィールに着目すると、ジムやヨガなどの朝活をしている人、運動部に所属している子どもを持つ母親、スポーツ選手などが見られました。
関連投稿
・新体操をやっている娘に、たんぱく質と食物繊維がたっぷり摂れるサラダ。 #アスリート飯 #高タンパク
・陸上とラグビーをやっている息子の食事。たんぱく質はもちろん多めで、ミネラルとかも頭に入れないと。 #息子ごはん
・朝ごはんのベイクドオーツ。ジムトレで前ももが筋肉痛！ #たんぱく質メニュー #筋トレ #ボディメイク記録 #プロテインレシピ
・今日の朝トレ完了。朝ごはんは昨日の残りの蛸。たんぱく質が少ないのでオイコスを食べようかなぁ。 #ダイエット
ふたつ目のタイプは、食事を通じて身体の内側から健康になることをゆるく目指している人たちです。関連するタグ付けには「#おうちごはん」「#おうちカフェ」「#ダイエット」「#腸活」「#アンチエイジング」などが見られます。ひとつ目のタイプとの違いは、あくまでも「ゆるい」という点にあります。無理のない程度に栄養バランスに気を付けつつ、盛り付けや食器など見栄えにもこだわりながら、日々の朝ごはんを楽しんでいる様子が伝わってきます。
関連投稿
・今朝はたんぱく質を摂るように鶏ハムを作ってみました。マグカップはお気に入りのマリメッコ。元気が出る彩り。 #北欧食器
・朝ごはんは、たんぱく質たっぷりを意識して鮭2切れ。 #おうちカフェ #カフェ風ごはん #腸活
・おうちモーニングは、玄米パンのたんぱく質トースト、水出しアイスコーヒー、イチゴ＆ブルーベリーのヨーグルト。 #カフェ風モーニング
・デトックス朝ごはん。この数日贅沢三昧だったので、今日は歳相応のさっぱりごはん。取りすぎた脂質分解と腸活を。おかずは目玉焼きでたんぱく質をプラス。 #腸活 #無理しない
・朝ごはんは、オートミール中華粥、サラダ、チキン南蛮。野菜→たんぱく質→炭水化物の順で食べるようにしています。 #ダイエット料理 #健康的に痩せる
朝ごはんで「たんぱく質を摂る」ための食材
朝ごはんで「たんぱく質」を意識している人は、どのようなものを食べているのか、関連投稿を分析してみました。「たんぱく質」と同時に付けられているタグは、「#ゆで卵」「#ヨーグルト」「#チーズ」「#鶏むね肉」「#チキン」「#サラダチキン」「#プロテイン」「#オートミール」「#納豆」などが多く見られます。実際に投稿された写真を確認してみると、オムレツ、目玉焼き、たまごサンドなど、卵を使った料理、鶏肉を使ったサラダなどが多く見られます。卵は調理が簡単であり、色々なメニューにアレンジも可能なので、時間がない朝に取り入れやすい食材なのかもしれません。また、デザートとして「ヨーグルト」を添えている人も多く、ギリシャヨーグルト、水切りヨーグルトなど、より濃厚で高タンパクのものを選んでいる人も見られます。
関連投稿
・朝ごはんは、チーズオムレツ、ヨーグルトで高タンパク。
・朝ごはんはサンドイッチ。卵がないので、ハムとチーズでたんぱく源を確保。
・たんぱく質が足りない時は、お味噌汁に溶き卵入れるのは簡単でよい。
なお、厚生労働省が実施した「国民健康・栄養調査」によると、国民1人1日あたりの供給たんぱく質の量は、平成12年度（2000年）では86.8gであったのに対して、令和2年度（2020年）では77.9gとなり、1割近く減少しています。たんぱく質を積極的に摂取したいという意識の裏には、たんぱく質摂取量の減少が影響しているのかもしれません。
今月の注目食材：「スイカ」
今月のホットフレーズは「パンで朝ごはん●イカ」が上位に挙がっています。●イカとは何だろう？と実際の投稿を確認したところ、ドライカレー、海産物のイカなど、様々な●イカが見られたのですが、その中でも特に目立っているのは果物のスイカ！
夏はまだ先だと思っていましたが、店頭には早くもスイカが並び始めている様子。5月らしからぬ夏日も数日見られた中で、冷たくて甘いスイカを朝ごはんのデザートに取り入れ始めた人も多かったようです。
関連投稿
・おはようございます！昨日届いたスイカを頂きます！甘くて美味しい。
・朝ごはんはトースト、ウインナー、酢卵、キャロットラペ、サラダを。そして、初モノの小玉スイカ！まだ身が詰まってない感じでしたが甘くておいしい。
・朝ごはんは、今年、初スイカ！パンはカレーパン。
・今日の朝は、サンドイッチ、サラダ、ヨーグルト、スイカ。スイカは1玉で買いたい。早く安くなるといいな。
・朝ご飯は、ピーマンの肉詰め、ちくわきゅうり、大好物のスイカ。
初物を食べると寿命が延びるという言い伝えもありますが、旬のものを食べて、今年の夏も元気に過ごしたいですね。
※Instagramの投稿分析の詳細はこちらをご参照ください。
