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プレシニアから未来のシニア市場を考えるシリーズ第5回

プレシニアから未来のシニア市場を考えるシリーズ第5回
プレシニアのスーパー利用は本当に変化しているのか?

<食料品の購入編⑤>

本シリーズについて

本シリーズでは、平均年齢57.3歳のプレシニア125名への調査結果から、10年後のシニア市場を考察します。現在50~60代のプレシニア層は、今後シニア市場の中心となる世代です。彼らの買い物やお金に対する意識から、未来のシニア像を探ります。

今回は、「直近3か月でスーパーマーケットの利用頻度は変わったか」を見ていきます。
これまでのコラムで見てきた調査結果からは、

・プレシニアの食料品の買い物はスーパー中心であること
・スーパーの利用理由は価格だけではないこと
・価格が同じでも他の店舗形態よりスーパーが選ばれること
・スーパーの価値は生鮮食品にあること

が見えてきました。
では実際に、プレシニアのスーパー利用は増えているのでしょうか。それとも減っているのでしょうか。
利用頻度の変化から、プレシニアの買い物行動の変化を探ってみます。

プレシニアのスーパー利用は「ほぼ変わらない」※2026年春時点

直近3か月でのスーパーマーケット利用頻度を聞いたところ(2026年春時点)、
●利用は増えた 4.0%
●利用は減った 5.6%
●変わらない 87.2%
となりました。

約9割が「変わらない」と回答しており、プレシニアのスーパー利用は非常に安定していることが分かります。
近年はネットスーパーやECの拡大、ドラッグストアの食品強化などが話題になることもありますが、少なくとも今回の調査対象では、スーパー離れを示すような大きな変化は見られませんでした。

女性の方が利用変化は大きい

男女別に見ると、利用が増えた割合は
・男性 2.7%
・女性 5.9%

利用が減った割合は
・男性 1.4%
・女性 11.8%
となっています。

つまり、女性の方が変化した割合が、やや高くなっていることが分かります。

食料品をよく買うお店の業態では女性の方が利用する業態数が多く、スーパーを利用する理由では品質や品揃えを重視し、スーパーでないと困るものでは野菜への依存度も高い傾向が見られました。

今回の結果も合わせて考えると、女性の方が日々の買い物環境の変化に応じて利用先を見直している可能性がありそうです。
一方、男性は9割以上が「変わらない」と回答しており、買い物行動が比較的固定化している様子がうかがえます。

決済方法によって「スーパーへの依存度」が異なる

決済方法別に見ると、最も変化が大きかったのはクレジットカード利用者でした。

スーパー利用が減った割合は、
・現金派 2.9%
・QRコード決済・電子マネー派 2.6%
・クレジットカード派 9.3%
となっています。

また、変わらないと回答した割合も、
・現金派 94.3%
・QRコード決済・電子マネー派 92.1%
・クレジットカード派 83.7%
と、クレジットカード派が最も低くなっています。

これまでの調査結果を振り返ると、クレジットカード派は価格が同じなら百貨店・デパートを選ぶ割合が比較的高く、また、スーパーでないと困る食品は「特にない」と回答した割合も4割を超えていました。
今回の結果も合わせて考えると、クレジットカード派はスーパー以外にも買い物先の選択肢を持っており、スーパーへの依存度が比較的低い層なのかもしれません。

一方で、QRコード決済利用者は複数の業態を利用する傾向が見られたものの、スーパー利用そのものは大きく変化していませんでした。
同じキャッシュレス利用者でも、買い物スタイルには違いがあることがうかがえます。

まとめ

今回の調査から見えてきたのは、
「プレシニアのスーパー利用は想像以上に安定している」
ということです。
直近3か月(2026年春時点)で利用頻度に変化があった人は少なく、約9割が「変わらない」と回答しました。

買い物・流通編ではこれまで、

・プレシニアの食料品の買い物はスーパー中心であること
・スーパーは価格だけでなく品質や利便性でも評価されていること
・価格が同じでも他の店舗形態よりもスーパーが選ばれること
・生鮮食品、とくに野菜がスーパーの重要な価値であること

が見えてきました。
そして今回、その価値が実際の利用行動にも表れていることが確認できました。

一方で、すべてのプレシニアが同じ買い物行動をしているわけではありません。
女性は複数の業態を使い分ける傾向があり、クレジットカード利用者ではスーパー以外の選択肢を持つ人も少なくないようです。

未来のシニア市場を考えるうえでは、「シニア」という一括りの見方だけではなく、その中に存在する多様な買い物スタイルにも目を向ける必要がありそうです。

買い物・流通編を通して見えてきたのは、プレシニアにとってスーパーが依然として重要な存在でありながら、その付き合い方は人によって異なるということでした。

次回予告

買い物・流通編では、プレシニアにとってスーパーがどのような存在なのかを見てきました。

次回からは「決済・アプリ編」です。
まずは、プレシニアは「どのような支払い方法を利用しているのか」から、未来のシニア市場におけるキャッシュレス化の実態を探ります。

【調査概要】

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査時期:2026年春
  • 有効回答数:125サンプル
  • 対象者:全国の男女
  • 平均年齢:57.3歳(中央値57歳)

主な調査内容
食料品の購買行動、決済方法、ポイント・アプリ利用、お金や老後に関する意識


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