プレシニアから未来のシニア市場を考えるシリーズ第6回
プレシニアは本当に現金派なのか?
<決済・アプリ編①>
本シリーズについて
本シリーズでは、平均年齢57.3歳のプレシニア125名への調査結果から、10年後のシニア市場を考察します。現在50~60代のプレシニア層は、今後シニア市場の中心となる世代です。彼らの買い物やお金に対する意識から、未来のシニア像を探ります。
今回は、食料品購入時に最もよく利用する支払い方法について見ていきます。
キャッシュレス化が進む一方で、「シニアは現金派」というイメージを持つ人も少なくありません。
では、10年後のシニア市場の中心となるプレシニア層は、実際にはどのような支払い方法を利用しているのでしょうか。
まずは決済方法の実態から探ってみます。
最も多いのはクレジットカード、現金派は3割弱
食料品購入時に最もよく利用する支払い方法を聞いたところ、
●クレジットカード 34.4%
●現金 28.0%
●QRコード決済 23.2%
となりました。
最も多かったのはクレジットカードで、現金は3割弱にとどまっています。
また、
●電子マネー 7.2%
●店舗独自のポイント決済 6.4%
も一定数見られました。
今回の結果を見る限り、プレシニア層は必ずしも「現金中心」とは言えなさそうです。
女性はクレジットカード利用が4割超
男女別に見ると、さらに興味深い違いが見られました。
クレジットカード利用は、
・男性 28.4%
・女性 43.1%
となっています。
一方、現金利用は、
・男性 35.1%
・女性 17.6%
でした。
女性では現金よりもクレジットカードの利用が圧倒的に多くなっています。
買い物・流通編では、女性の方が利用する業態数が多く、スーパー以外の店舗も使い分ける傾向が見られました。
今回の結果からは、その買い回り行動を支える決済手段として、クレジットカードが浸透している可能性もうかがえます。
「スーパー派」と「非スーパー派」でも違いが見える
「価格が同じならどこで買いたいか」を聞いた際、
・スーパーを選んだ人
・スーパー以外を選んだ人
に分けてみると、決済方法にも違いが見られました。
現金利用は、
・スーパー派 32.9%
・非スーパー派 20.4%
となっています。
一方、クレジットカード利用は、
・スーパー派 30.3%
・非スーパー派 40.8%
でした。
買い物・流通編では、食料品の価格が同じ場合、スーパー以外を選択した人ほど、専門店や百貨店への関心が高い傾向が見られました。
今回の結果を見ると、そうした層ではクレジットカード利用も進んでいるようです。
決済方法の違いは、単なる支払い手段の違いではなく、買い物スタイルの違いを映しているのかもしれません。
まとめ
今回の調査から見えてきたのは、
「プレシニアは必ずしも現金派ではない」
ということです。
最も利用されていたのはクレジットカードであり、特に女性では4割を超えていました。
また、スーパー以外を理想の購入先と考える人ほどクレジットカード利用率が高く、現金利用率は低くなっています。
買い物・流通編では、プレシニアの中にも多様な買い物スタイルが存在することが見えてきました。
そして今回の結果からは、その違いが決済方法にも表れていることがうかがえます。
未来のシニア市場を考えるうえでは、「シニア=現金派」という従来のイメージだけでは捉えきれない時代になりつつあるのかもしれません。
次回予告
プレシニアの間でもキャッシュレス化が進んでいることが見えてきました。
では、彼らはなぜその支払い方法を選んでいるのでしょうか。
次回は「最もよく使う支払い方法を選ぶ理由」から、現金派・クレジットカード派・QRコード決済派それぞれの価値観を探ります。
【調査概要】
- 調査方法:インターネット調査
- 調査時期:2026年春
- 有効回答数:125サンプル
- 対象者:全国の男女
- 平均年齢:57.3歳(中央値57歳)
主な調査内容
食料品の購買行動、決済方法、ポイント・アプリ利用、お金や老後に関する意識
MSSについての詳細は ▶こちら
マーケティングリサーチについての詳細は、▶こちら
調査のお問い合わせは、▶こちら
MSS Trend Topicsの過去コラムもぜひお楽しみください!▶こちら