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プレシニアから未来のシニア市場を考えるシリーズ第3回
プレシニアから未来のシニア市場を考えるシリーズ第3回
プレシニア本当はどこで食料品を買いたいのか?
<食料品の購入編③>
本シリーズについて
本シリーズでは、平均年齢57.3歳のプレシニア125名への調査結果から、10年後のシニア市場を考察します。現在50~60代のプレシニア層は、今後シニア市場の中心となる世代です。彼らの買い物やお金に対する意識から、未来のシニア像を探ります。
今回は、「価格が同じならどのお店で食料品を買いたいか」という少し変わった質問の結果を見ていきます。
前回取り上げた調査結果では、プレシニアがスーパーを利用する理由として「価格・特売」が最も多く挙げられました。
では、もし価格差がなくなったらどうなるのでしょうか。
スーパー以外の店舗に利用者が流れるのか、それとも別の理由でスーパーが選ばれているのか。プレシニアの理想の買い物先から、その本音を探ってみます。
価格が同じでも、やはりスーパーが選ばれる

価格が同じと仮定した場合、最も多かったのはスーパーマーケットで60.8%でした。
次いで、
●専門店(14.4%)
●百貨店・デパート(7.2%)
●コンビニエンスストア(5.6%)
となっています。
前回取り上げた調査結果では、スーパー利用理由として「価格・特売」がトップでした。
しかし今回の結果を見ると、価格差がなくなっても6割以上がスーパーを選んでいます。
つまり、プレシニアがスーパーを利用している理由は、単なる安さだけではないようです。
女性は「専門店・百貨店志向」がやや高い

男女別に見ると、いずれもスーパーマーケットが1位に上がるものの、男性は67.6%に対し、女性は51.0%にとどまる結果になっています。つまり男性の約7割はスーパーを支持しているのに対し、女性の約半数は、スーパー以外を支持していることが分かります。
男女差が見られたのは、「専門店(男性 16.2%、女性 11.8%)」と「百貨店(男性 2.7%、女性 13.7%)」です。特に百貨店については、女性の方が10ポイント以上上回っています。
食料品をよく買うお店の形態では、女性は男性よりも多くの業態を利用していました。 今回の結果も合わせて考えると、女性は普段から複数のチャネルを利用するだけでなく、「より良い商品」や「買い物体験」への関心も相対的に高いのかもしれません。
キャッシュレス派の中にも違いが見える

決済方法別に見ると、興味深い違いも見られました。
現金派は「スーパーマーケット」選択者が約7割見られたのに対し、キャッシュレス派はいずれも5割台にとどまっており、スーパー以外の支持者が多いことが分かります。
「百貨店・デパート」に着目すると、
・現金派 2.9%
・クレジットカード派 14.0%
・QRコード・電子マネー派 5.3%
でした。
「専門店(八百屋・鮮魚店・精肉店など)」を見ると、
・現金派 11.4%
・クレジットカード派 11.6%
・QRコード・電子マネー派 18.4%
となっています。
同じキャッシュレス利用者でも、クレジットカード派は百貨店・デパート、QRコード決済派は専門店への志向が比較的高いことが分かります。
もちろんサンプル数は限られているため断定はできませんが、キャッシュレス利用者を一括りに捉えるのではなく、その中にも異なる価値観が存在している可能性がありそうです。
まとめ
今回見えてきたのは、
「プレシニアは価格だけで食料品の買い物先を選んでいるわけではない」
ということです。
価格が同じという条件でも、6割以上がスーパーマーケットを選びました。
これはスーパーが、「品揃え」「アクセス」「鮮度」など、食料品を安心して買うことができるといった価値によって支持されていることを示しているのかもしれません。
一方で、すべてのプレシニアが同じ価値観を持っているわけではないことも分かりました。
女性では百貨店志向がやや高く、決済方法別に見ると、クレジットカード派は百貨店・デパート、QRコード決済派は専門店を選ぶ傾向が見られました。
食料品をよく買うお店の形態では、女性やQRコード決済利用者ほど多くの業態を利用していることが分かりましたが、今回の結果からは、その「買い回り」の先に求める価値にも違いがあることがうかがえます。
未来のシニア市場を考えるうえでは、
・ワンストップで総合力を求める層
・目的・専門性を求める層
・複数の買い物体験を求める層
といった価値観の違いにも目を向ける必要がありそうです。
次回予告
プレシニアは価格だけで店舗を選んでいるわけではないことが分かりました。
では、もしスーパーマーケットがなくなったら、どの商品に最も困るのでしょうか。
次回は「スーパーでないと困る食品」から、プレシニアがスーパーに期待している本当の価値を探ります。
【調査概要】
- 調査方法:インターネット調査
- 調査時期:2026年春
- 有効回答数:125サンプル
- 対象者:全国の男女
- 平均年齢:57.3歳(中央値57歳)
主な調査内容
食料品の購買行動、決済方法、ポイント・アプリ利用、お金や老後に関する意識
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