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その調査、やる意味を社内で説明できますか?
その調査、今やる意味を社内で説明できますか?
未来のリスクを『通るテーマ』に変える方法

「このテーマ、たぶん大事なんです。でも、社内でうまく説明できなくて……」
マーケティングリサーチのご相談では、こうした声を聞くことがあります。
- 新しい市場変化。
- 顧客ニーズの微妙な変化。
- 競合の動き。
- 将来的に事業へ影響しそうなリスク。
マーケターの頭の中ではつながっているのに、社内向け資料にすると、うまく言葉にならない。
今回は、MSSに最近よく寄せられるお問い合わせの中から、
「調査したいテーマはあるのに、社内でその調査の意義を説明できない」
という課題を取り上げます。
話すのは、MSSの営業メンバーである神谷隼人と北川綾。
営業現場で見えてきた、マーケターのリアルな悩みと、調査テーマを『社内で通る課題』に変えるための視点を考えます。
* 神谷隼人と北川綾はコラムのための架空の登場人物です。
「とりあえず調査したい」の裏にあるもの

最近、「調査したいテーマはあるんですが・・・」とご相談いただくことが増えています。 ただ、そのあとに「でも、調査案件化するために社内でどう説明すればいいかわからなくて」と続くことも多いです。

そこは大事だな。
一見すると、調査テーマが曖昧な相談に見える。だが実際には、担当者の中に問題意識はある。
まだ、それがクライアント社内で通る言葉になっていないだけだ。

たとえば、
「この層のニーズが変わっている気がする」
「競合の見られ方が変わっているかもしれない」
「今のブランドメッセージが少し古くなっているのでは」
というような感覚ですね。

そう。ただ、社内では必ずこう問われる。
「根拠はあるのか」
「なぜ今やるのか」
「事業にどう関係するのか」
「その通りの結果が出るのか」
ここに答えられないと、どれだけ担当マーケターが重要だと思っていても、予算や稟議は通りにくい。
将来リスクほど、説明が難しい

特に難しいのは、将来リスクに関するテーマですね。
今すぐ売上が落ちているわけではない。クレームが増えているわけでもない。
でも、何か変化の兆しがある。そういう相談です。

将来リスクは、顕在化していないからこそ調査する意味がある。
だが、顕在化していないからこそ、社内では説明しづらい。ここに矛盾がある。

「今のうちに見ておいた方がいい気がする」という言葉の中に、ご担当者の方の焦りが出ていることもあります。

ただし、社内で通すには「気がする」から一歩進める必要があるね。
たとえば、こう整理する。
「どの市場変化を見ているのか」
「自社のどの事業に影響しそうなのか」
「今調査しないと、どの判断が遅れるのか」
「調査結果を、誰が、何の意思決定に使うのか」
ここまで整理できると、調査は単なる関心ごとではなく、事業判断の材料になる。
調査テーマを「事業上の問い」に変える

お客様から最初にいただく相談は、まだ調査テーマとして完成していないこともあります。
でも、そこから一緒に整理していくと、重要な論点が見えてくることがありますよね。

むしろ、最初から完成している方が少ない。
大事なのは、いきなり「何人に聞くか」「どの手法でやるか」に入らないことだ。
まず、問いかけを整える必要がある。

たとえば、「若年層の生活実態について調査したい」という相談も、そのままだと広いですよね。

そう。それを、
「将来的な顧客基盤を維持するために、若年層の価値観や自社カテゴリーをどう見ているか、その視点の将来的な方向性を把握したい」
と整理できれば、社内での受け止められ方は変わる。

ご担当者の関心ごとが、事業の論点につながる感じですね。

その通り。現場の違和感を、経営や事業の言葉に翻訳する。 ここが抜けると、調査は「やりたいこと・知りたいこと」で止まってしまうんだよ。
MSSが最初に確認すること

MSSにご相談いただくときも、「こういう調査はできますか?」という入り方は多いですね。

多いね。ただ、こちらが最初に確認しなければいけないのは、調査スペックではないよね。その調査の結果、何を決めたいのかだ。

そこが見えないまま進むと、結果が出たあとに「結局あの調査結果、社内でうまく使えませんでした」となってしまうこともあります。

調査は、データを集めることが目的ではない。意思決定の精度を上げるためにある。だからMSSでは、初期相談の段階で、次のような点を確認する。
調査結果は、どの会議や資料で使うのか 、誰に説明する必要があるのか
調査後に、どんなアクションを想定していて、中長期的には何をしようとしているのか
社内で意見が割れている論点はどこか、課題に対する具体的な仮説をどう考えているのか

この確認をすると、お客様ご自身も「そこまで確認できていませんでした」と気づかれることがあります。
でも、それは悪いことではないですよね。

むしろその気づきは早い方がいい。調査設計に入る前なら、いくらでも修正できる。
曖昧なまま走らせる方が、後からおかしなことになるからね。
「通る調査」に変える3つの視点

クライアント社内で調査の必要性を説明するには、どんな視点が必要でしょうか。

大きく3つだね。
1つ目は、事業影響に接続すること。
売上、顧客獲得、継続率、ブランド、商品開発など、どこに影響するのかを明確にする。
2つ目は、意思決定の場面を明確にすること。
調査結果を見て、誰が何を決めるのか。ここが見えると、調査の必要性は説明しやすい。
3つ目は、今やらないリスクを言語化すること。
先取りテーマの場合、「やるメリット」だけでは弱い。「今見ておかないと、どの判断が遅れるのか」を示す必要がある。

「気になるから調べたい」ではなく、「この変化を把握しておかないと、次の施策判断に影響が出る」
という形に変えるのですね。

そうだ。その翻訳ができると、調査は『担当者の課題意識』から『事業の判断材料』に変わるんだよ。
最後に:マーケターの違和感を、社内で通る調査テーマに変える

今回のテーマは、「調査したいことがあるのに、社内でうまく説明できない」というお悩みについてのご紹介でした。 でも、それは調査テーマが弱いということではなく、まだ社内で共有できる言葉に整理されていないだけかもしれません。

マーケターの違和感や危機感は、事業変化の入口になる。ただ、そのままでは社内に伝わりにくい。
だからこそ、調査設計を具体化する前に、まず事業課題とマーケティング課題を整理してお客様側社内の共通認識を整える必要がある。

最初からわかりやすい調査テーマでなくても大丈夫。
「この変化が気になる」
「将来のリスクを見ておきたい」
「社内で説明するための材料がほしい」
そうした段階から、ぜひMSSにご相談いただければと思います。

やりたい調査を、見通しの良いテーマに変える。
MSSは、マーケターの課題意識を、貴社内で説明可能な調査テーマや調査仕様へ翻訳するところから伴走できる。
「まだ調査テーマとして整理しきれていない」段階でも、お気軽にご相談ください。
MSSは、お客様の背景や社内事情を伺いながら、調査で明らかにすべきことを一緒に整理していきます。
課題の言語化から調査設計、実査、分析、社内説明に使いやすいアウトプット設計まで、目的に応じて伴走します。
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