株式会社MSS

他社で断られたその調査、実施をあきらめていませんか?

他社で断られたその調査、実施をあきらめていませんか?

無茶と思える案件を前に進める発想法

「他社さんに相談したら、この条件と調査内容では、WEB調査は難しいと言われてしまって……」

マーケティングリサーチのご相談では、こうした声を聞くことがあります。

その理由はさまざまです。

  • 大量の自由回答の取得が必要で、調査時間が長い。
  • モニター調査では、出現率が低すぎる。
  • 個人情報の取り扱いに注意が必要でセキュリティ要件が厳しい。
  • 社内で求められている条件と、一般的な調査手法の相性が合わない。

一度「それは難しいです」と言われると、担当者としては、もう打ち手がないように感じてしまうかもしれません。

でも本当に必要なのは、最初から「できます」と言い切ることではありません。また、「できません」で終わらせることでもありません。

今回は、MSSに寄せられる問い合わせの中から、

「他のリサーチ会社で難しいと言われた調査を、どう前に進めるか」

という課題を取り上げます。

話すのは、MSSの営業メンバーである先輩の北川綾と、後輩の瀬戸みう。
営業現場で見えてきた、一般的なWEB定量調査では実施が厳しい調査案件に向き合うための考え方を紹介します。

「とりあえず調査したい」の裏にあるもの

最近、「他社さんに相談したら難しいって言われたんですけど、MSSさんではどうですか?」みたいなご相談、ありますよね。

ありますね。この間のご相談は、自由回答が非常に多い調査や、回答者の方にかなり深く考えていただく必要がある調査で、そうしたご相談をいただくことがありましたね。

はい、最初に聞くと、「自由回答が多いんですね」くらいに思ったんですけど、よく聞くと、定量WEB調査の常識の範囲を超えていたというか…。普通のアンケート感覚では、ちょっと重すぎる内容でした。

単に自由回答欄がある、という話ではなかったですね。ほとんどの設問で、一定以上の内容量がある回答を求めたい。しかも、前後の回答のつながりも踏まえて、きちんと考えて答えてもらいたい。そうなると、一般的なWEB調査とはかなり性質が変わってきます。

さらに設問数が多くて、真面目に回答しようとすると、ひと通り答えるだけで相当な時間がかかり、回答者の負担はかなり大きくなりそうでした。

大事な点ですよね。回答者の方に負荷がかかりすぎると、途中で離脱してしまう可能性もありますし、最後まで回答していただけたとしても、後半の回答品質が落ちてしまうことがあります。

回収数よりも、「使える品質のデータ」をどう集めるか

WEB調査って、つい「何サンプルのデータ回収可能か」に目が行きがちですけど、この案件は回収の問題だけじゃなさそうです。
一応回答欄は埋まっているけど、内容が薄いとか、前の回答とつながっていないとか、困ったことになります。

はい、きちんと考えて回答してもらう必要がある調査では、回答が集まっても、その中身が十分でなければ、データが分析に使えないリスクがあります。特に自由回答は、回答者の考えや背景が見える一方で、回答負荷が高くなりやすい形式です。だからこそ、設問数や聞き方だけでなく、どのような環境で、どのように回答していただくかまで含めて考えた設計が必要なのです。

「調査票を作って配信すれば終わり」ではいけないですね。

今回のようなケースでは、調査票の内容だけでなく、回答者が集中して取り組める設計になっているか、回答品質を担保できる運用になっているか、という視点が重要です。
そこを見落とすと、回答数は集まったのに、分析段階で使いづらいということが起こり得ます。

なるほど。「とにかく回収する」ではなくて、「ちゃんと意味のある回答として使える状態で集める」ことが大事なんですね。

通常のWEB調査ではなく、成立する形に組み替える

こういう案件で他社さんから難しいと言われるのは、単に「自由回答が多い」「回答負担が高い」のどちらかというより、いくつか理由が重なっている感じですよね。

はい。自由回答が多いこと。回答に時間がかかること。ひとつひとつの回答に深さや具体性が求められること。
さらに、回答全体の整合性も見たいこと。
こうした条件が重なると、一般的なWEB調査としては難易度が高いです。
有効回答の基準を厳しくすること自体は、データ品質を守るために必要な場合もあります。
ただ、その分、回答者に求める負荷は高くなります。
そこを踏まえずに進めると、想定よりも有効な回答が集まらない可能性があります。

じゃあ、最初に見るべきなのは「この調査は本当に、通常のWEB調査の形でそのまま実施する必要があるのか」ってことですね。

はい。「回答時間をどう考えるのか。」「回答品質をどのように担保するのか。」「回答環境を変えることで成立しやすくなるのか。」そうした点を、一つずつ整理していきます。

回答入力自体はパソコン上で行うとしても、一般的なWEBアンケートみたいに、いつでもどこでも回答してもらう形が合うとは限らないんですね。

そうですね。入力方法としてはWEB調査に近い形を活かしながらも、回答に集中しやすい環境や、回答品質を確認しやすい進め方を組み合わせることで、成立しやすくなる場合があります。
調査手法を考えるときには、回答者がどういう状態で回答するのか、回答内容をどのように品質担保するのかまで含めて設計する必要があるんです。

今回みたいなケースでは、「WEB調査では無理です」で終わりじゃなくて、精度の高い回答の集め方や、品質を担保するための確認の仕方を含めて、設計を組み替える余地がある、ということですね。

そうです。もちろん、具体的な設計は案件ごとに異なります。 ただ、一般的なWEB調査でそのまま成立しないからといって、調査そのものが不可能とは限りません。

ここ、読者の方にも伝えたいです。
「WEB調査じゃないとできない」でもないし、「WEB調査で無理なら終わり」でもない。
重要なのは、調査目的に対して、求められる調査内容の、どの要素を残し、どの要素を変えるのかを整理することなのですね。

「断らないこと」より大切なこと

こういう話って、「MSSならできます」と言いたくなるけど、実際はそう単純じゃないですよね。

はい。大切なのは、何でもそのままお受けすることではありません。
むしろ、難しい理由をきちんと確認し、調査として成立する形を、お客様と一緒に探すことだと思います。

「他社で無理と言われたものほど、そのままの設計でやれます」ではなくて、
「どこを変えれば実現に近づくかを見ましょう」という感じですね。

そうです。

  • 設問の優先順位を整理する。
  • 自由回答で聞くべき部分を見極める。
  • 回答時間を現実的に考える。
  • 回答者が集中しやすい環境を検討する。
  • 回答品質を担保できる進め方を考える。

こうした調整を重ねることで、実施可能性が見えてくることがあります。

「無理」と言われた理由をほどくと、全部がダメなわけじゃなく、可能にできるヒントが見えてくるってことですね。

難しい案件ほど、最初の条件整理が重要です。調査票の形だけを見るのではなく、目的、回答者負荷、分析に必要な情報、回答環境、品質担保の方法をあわせて考える必要があります。

最後に: 「できない」と言われた調査を、もう一度整理する

今回のテーマは、「他社で難しいと言われた調査を、どう前に進めるか」というお悩みについてのご紹介でした。

調査が難しくなる理由は、サンプル数や納期だけではありません。

  • 自由回答が多い。
  • 回答に時間がかかる。
  • 回答内容に一定の深さや整合性が求められる。
  • 設問数が多く、回答者への負荷が大きい。

こうした条件が重なると、一般的なWEB調査としては成立しにくくなることがあります。

ただし、一度「難しい」と言われたからといって、必ずしもすべての可能性がなくなるわけではありません。
大切なのは、できない理由をひとつずつ分解し、守るべき条件と調整できる条件を見極めることです。

  • 調査目的を整理する。
  • 取得する情報を見直す。
  • 回答負荷を調整する。
  • 実施方法を変える。
  • 一般的な手法以外の設計も含めて、実現可能な形を探る。

MSSは、難しい案件に対して安易に「できます」と言うのではなく、
何が制約で、何なら調整できるのかをお客様と一緒に整理しながら、現実的な調査設計を検討します。

「他社で難しいと言われた」
「通常のWEB調査では成立しないかもしれない」
「個人情報やセキュリティの観点で不安がある」
「今の調査票のままで成立するか不安」

そうした段階でも、ぜひMSSにご相談いただければと思います。

「できない」で終わらせる前に、まずは条件を分解する。
MSSは、制約の多い調査案件を、実現可能な形へ整理するところから伴走します。


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