株式会社MSS

その自社データ、生成AIで「なんとかなる」と思っていませんか?

その自社データ、生成AIで「なんとかなる」と思っていませんか?

使える分析に変えるために、最初にすべきたったひとつのこと

「自社にあるデータを、生成AIで分析できませんか?」
「過去の調査データがたくさんあるので、AIを使えば何か傾向が見えるのではと思って……」
マーケティングリサーチのご相談では、こうした声を聞くことがあります。

生成AIの活用が広がる中で、社内に蓄積されたデータを、もっと早く、もっと手軽に活用したいという期待は高まっています。
たとえば、

・過去5年分の調査データを時系列で比較したい。
・全国100地点分の評価データから傾向を見たい。
・大量の自由回答を分類して、課題を整理したい。
・過去レポートを読み直して、次の施策に使える示唆を出したい。
・リサーチのプロなら、AIも使って手早く分析してくれるのではないか。

こうした期待は、とても自然なものです。

一方で、実際に自社で生成AIを使ってみると、
「何か結果は出たけれど、結構ありふれた内容で使えない」
「社内資料にそのまま使えるレベルになってない」
「そもそも、どのデータをどう生成AIに入れればいいのかわからない」
という状態になることもあります。

今回は、MSSに寄せられるお問い合わせの中から、
「自社データはたくさんあるのに、AIを使ってもうまく分析できなかった」
という課題を取り上げます。

話すのは、MSSの営業メンバーである 瀬戸みう と 堀内茂。
営業現場で見えてきた、生成AI活用への期待と、自社データを「使える分析データ」に変えるための考え方を紹介します。

「AIでなんとかできそう?」は本当なのか

最近、「自社にデータがたくさんあるので、生成AIを使えば何か見えるんじゃないかと思ってやってみたけど、うまくできなかった…」みたいなご相談がチラホラ出てきています。

増えるだろうね。データもある。AIもある。
そうなると、外部を頼るよりまず、自分たちで分析してみよう、と思うのは自然だよ。

過去の調査データとか、地点別の評価データとか、顧客アンケートの自由回答データとか。
データがいっぱいあると、「AIに入れたら、傾向とか結果とかまとめて出してくれそう」って思っちゃいます。
でも、お客様が自社でやってみたら、「なんか出てきたけど、これってどうなの?」となるケースもあるみたいで。

うん。実際、AIが得意なこともある。
文章を要約するとか、自由回答をざっくり分類するとか、似た意見をまとめるとか。そういう使い方はかなり便利だよね。 AIは、入れたデータから何かを出してくれる。でも、それが判断に使える答えとして出てくるかどうかは、別の話なんだよ。

データがあることは、イコール、分析できる状態であることとは違う

当然のことだけど、データがあることと、分析に向けたデータになっているかどうかは違うんだよね。
たとえば、過去5年分の調査データがあるとして、何を見たいのか。
ブランド認知の変化を見たいのか。
購入意向の変化を見たいのか。
ターゲット層の意識変化を見たいのか。
そこが決まっていないと、AIに整理してもらっても、結果の使い道がぼんやりする。

たしかに、「このデータを読み込んで、このデータからわかることを分析して」だと、出てきたものが合っているのかも判断できないですね。

そう。全国の複数地点で取った評価データでも同じだよ。
地点ごとの違いを見たいのか。
エリアごとの傾向を見たいのか。
改善施策の優先順位を決めたいのか。
見たいものによって、見るべきデータも、分析の仕方も変わる

つまり、AIにお願いする前に、「何のために見るのか」(分析のポイント・目的)や「どのデータを、どのように読み取ってほしいのか」(分析の切り口)、を決めておかないといけないんですね

AIに入れる前に、人間側でどう分析したいのかをある程度整える。 そこが抜けると、分析が進んでいるようで、意思決定に使える要素には近づいていないことがある。

「リサーチのプロならチャチャっと」は本当か

でも、お客様からすると、「自社ではできなかったけど、データの扱い方のプロ、リサーチのプロならAIも使って自分たちがやるよりも、もっとチャチャっと、なんとかしてくれるんじゃない?」って思うかもしれませんよね。

思われるのも自然だよね。そういう期待があることも、わからないでもない。
でも、私たちプロがやることは、いきなりAIで答えを出すことではないよね。
チャチャっと答えを出すより、間違った答えをそれっぽく出さないことの方が大事だから。

AIを使わない方がいいってことではないんですよね?

もちろん。AIは使えるところで使えばいい。
たとえば、自由回答の初期分類、過去レポートの要約、似た意見の整理、論点候補の抽出、調査結果のポイントを絞った概要。こういうところは、うまく使うと効率化できる。

でも、

・どの分析軸が妥当か。
・比較してよいデータか。
・その結果をどう解釈するか。
・社内の意思決定にどうつなげるか。

ここは人がきちんと見て、考えないといけないんじゃないかな。

「AIがそれなりのものを出してくれる」じゃなくて、「AIが出したものをどう使うか」を設計する必要があるんですね。
AI活用は、分析者とAIの役割分担の話だってことでしょうか。

MSSが最初に確認すること

MSSに「AIでなんとか分析してください」って相談いただく場合も、「自社データをどう活かせばいいかわからない」という段階からでいいんですか?

いいんですよ。
むしろ、最初の整理から一緒にやった方が、使える分析になりやすい。
たとえば、こういうことだね。

・どんなデータがあるのか。
・どのデータが分析に使えそうか。
・何を知りたいのか。
・何を判断したいのか。
・比較してよい項目はどれか。
・注意して扱うべき項目はどれか。
・AIを使うと効率化できる工程はどこか。

最終的に、社内説明や施策判断にどう使うのか。

ということは、「AIで”なんとか”してください」というご相談も、MSSにとっては結局、「このデータ、どう使えばいいですか?」っていうご相談だと思った方がよいってことですね。

そういうことになるね。
データが眠っているなら、まずは何に使えるのかを見る。
全部を一気に分析するんじゃなくて、使えるもの、注意して使うもの、今は使わない方がいいものを仕分けしていく。
そこでMSSのサポートが生きるからね。

今回の話って、AIに期待しすぎないでください、というより、AIをちゃんと使うために前準備が必要ですよ、ということですね。

うん。
AIは便利な道具だけど、使い方が曖昧なままだと、答えも曖昧になる。
だからまず、データと課題を整える。そこからAIを使えるところに使う。
データを眠らせたままにしないためにも、まずは何に使えるかを一緒に見ていく。
それが最初の一歩だと思うよ。

最後に:AIで答えを出す前に、分析課題とデータを整える

今回のテーマは、
「自社データはたくさんあるのに、AIを使ってもうまく分析できなかった」
というお悩みについてのご紹介でした。

生成AIは、自社データ活用において大きな可能性を持っています。
自由回答の分類、過去レポートの要約、似た意見の整理、論点候補の抽出など、実務の効率化に役立つ場面は確かにあります。
ただし、AIにデータを入れれば、そのまま意思決定に使える答えが出るとは限りません。
大切なのは、分析を始める前に、

・何を知りたいのか。
・何を判断したいのか。
・どのデータを使ってよいのか。
・どの項目は比較できるのか。
・どの項目は注意して扱うべきなのか。
・AIに任せる工程と、人が見る工程をどう分けるのか。

を整理することです。

MSSは、AIでただ処理するだけではなく、まずデータの前提を確認し、分析の目的を整理し、使えるデータと注意して扱うべきデータを見極めるところから伴走します。
「自社データを活かしたい」
「AIで分析してみたが、結果の見方に不安がある」
「何を比較してよいのかわからない」
「過去の調査データや自由回答を、社内判断に使える形にしたい」
そうした段階でも、ぜひMSSにご相談いただければと思います。

AIで“なんとかする前に、
まず「何を知りたいのか」と「どのデータを使ってよいのか」を整理する。
MSSは、自社データを意思決定に使える分析へ変えるところから伴走します。


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